「傾聴」指導を11年ほど続けていて、
大人としてある程度完成した時点での聴くチカラには個人差があると感じていました。
途中、子どもの教育に関わった数年では、
聴くチカラは持って生まれたものもありますが、
「身に着け方」にも大きな個人差があることを確信しています。
この分野には興味があって、学校教育との関連もまだまだ観察中ですが、
小学校に上がった時点でクラス一斉に何かをする、
日本の教育で当たり前に最初に叩き込まれるこの部分を基準に、
特に「行動」「思考」「知識」に関しては、
指示者等の話を注意深く聴くことにがある程度、
多くの子が出来るようになっていくようです。
ただ、文章の読解力にも実はそれなりに開きがあるように、
「行動」「思考」「知識」以外の「感情」部分については、
理解力に大きな差が出てきます。
カウンセラー養成の実習で、通常グループ指導をしますが、
だいたい1年で100時間実習のあるクラス受講後の合格率はおよそ7割です。
ただ、1年目で合格しなかった方、
試験を2回目、3回目にトライする方にも通っていただいて、
時間をかければもっと増えていくこともわかっています。
国語の読解が、トレーニング次第で伸ばせるように、
話を聴いて相手を理解するチカラも、誰でも伸ばしていくことができます。
大事なのは、具体的な指導です。
なんとなくわかったつもり、では、
人の話も何がわかって、何がわからないのかわからないままです。
まずは、話し役・聴き役に分かれるロールプレイで、
現状の聴くチカラと、具体的な課題を見つけてみましょう。