話をちゃんと聴く、 というのは、
つまり本人もよくわからない本音、
現象に対して感じた気持ちを言語化するのを手伝うこと。
子どもは、大人より感情や欲求がシンプルなので
気持ち自体の理解はさほど難しくないです。
むしろ、視点を子どもに合わせるほうが難しい。
年齢や個性で発達段階が違うので
大人と同じ言葉を使っていても、
内面で感じていることはその年齢特有ものだったりするわけです。
自分の子以外の話をちゃんと聴くなら、
その子の年齢や置かれた環境を配慮するとより理解しやすくなります。
自分の子の場合は、
毎日顔を合わせているから客観視しづらいという別の問題がありますね。
自分に厳しい親だったら子どもに対する視点もディスカウント傾向があります。
評価的に見ず、より尊重の立場で聴けるよう注意が必要です。
技術としては、大人に対しての時よりも、
教育的に助けになる聴き方をすると
コミュニケーションとしても良好だし子ども本人もスッキリして
ちょっとしたことにとらわれず自分で考えられるようになるので
結果的に自立が早まります。
★子どもを助ける聴き方
子どもの年齢が小さいうちは、メインは「欲求の言語化」になります。
赤ちゃんには、お母さんが自然にやっていることですね。
泣いたら、「おなかが空いたかな」「暑いかな」「おむつ替えてほしいかな」と言葉にし、
泣きやんだら「おなかいっぱいになってごきげんね」と気持ちを表す。
イヤイヤ期や、駄々をこねるなども、
この原則が頭に入っているとあまり困らないで済むケースも多いです。
思い通りにならない時に時、子どもも大人も感情的になるわけですが
「本当はこうしたい」
という気持ちを近くの他者が代弁することで落ち着くからです。
例えば・・・
自分のものだと思っていたおやつを他の人が食べちゃって、
子どもが激しく泣き出したとします。
ここで、
「ないものは仕方ないでしょ!」と怒られたりすると、もっと泣きますよね^^;;
自分が子どもの立場になったら、当然、納得がいきません。
こんな時まずは、欲求の言語化です。
「チョコレート、すごく食べたかったんだね。楽しみにしてたんだよね」
続いて、それが手に入らないことの残念さも言葉にします。
「誰かが食べちゃって、悲しいね」
気持ちをわかってもらえた、と思うと、
子どもも大人も、冷静になって次の態度を考えることができます。
小さい出来事の積み重ねで、
どうしようもない時に周囲に適切に表現して、
自分を落ち着かせることを子どもは学んでいき、大騒ぎしないで済むようになります。
子どもの年齢が上がると、
「欲求の言語化」に加えて、他にもやれることが増えていきます。
次回をお楽しみに。
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